比重と重さML-03
金属の比重一覧:鉄・アルミ・銅・ステンレス・チタン・真鍮・金の値と、密度との違い、重さの計算
金属の比重を早見表と純金属・合金の表で示し、密度との違いと重さの計算例も添えます。値は1行ずつ出典つきです。
あらすじ
この記事では、次の10項目を順に説明します。
ほか4項目は下の目次から。
この記事の内容(10項目)
- 結論:金属の比重一覧で、主な金属はどのくらい?
比重とは? 簡単にいうと?3
- 金属の比重一覧(純金属)は?
金属の比重ランキングで、重い順と軽い順は?2
- 金に比重が近い金属は?
金属の重さはどう計算する?3
- 比重はどうやって測る?
- 出典
比重は、ある体積の重さが、同じ体積の水の何倍かを表す数です。
金属の比重は、軽いリチウムの約0.5から、重いオスミウムの約23まで開きがあります。同じ大きさでも、重さは40倍以上ちがいます。
ポイントはここです。比重は g/cm³ で表した密度とほぼ同じ数なので、そのまま重さの計算に使えます。
この記事で分かることは、次のとおりです。
- 主な金属の比重の早見表と、比べやすい棒グラフ
- 比重と密度の違い、水4℃が基準になる理由、単位の換算
- 純金属の比重一覧と、重い順・軽い順のランキング
- ステンレス・アルミ合金・黄銅(真鍮)・チタン合金の値
- 板と丸棒の重さの計算式と、計算例の表
値は、NIST(米国国立標準技術研究所)の元素の表で確かめました。合金は、鉄鋼・アルミ・銅のメーカーと業界団体の資料を使っています。
結論:金属の比重一覧で、主な金属はどのくらい?
金や白金は約20、銅は約9、鉄とステンレスは約8です。チタンは約4.5、アルミは約2.7です。
| 金属 | 比重・密度 (g/cm³) |
|---|---|
| 白金(プラチナ) | 21.45 |
| 金 | 19.32 |
| タングステン | 19.30 |
| 鉛 | 11.35 |
| 銀 | 10.50 |
| 銅 | 8.960 |
| 黄銅(真鍮) | 8.47〜8.53 |
| ステンレス | 7.70〜7.98 |
| 鉄(純鉄) | 7.874 |
| 鋼(SS400) | 7.85 |
| 亜鉛 | 7.133 |
| チタン | 4.540 |
| チタン合金(Ti-6Al-4V) | 4.43 |
| アルミ合金 | 2.66〜2.8 |
| アルミニウム | 2.699 |
| マグネシウム | 1.740 |
出典(5件)
表は重い順です。値は、このあとの純金属と合金の表から、同じ行を持ってきています。
ステンレス・黄銅・アルミ合金は、合金の種類で値が変わります。そのため幅で載せています。
アルミは鉄の約3分の1の重さで、金は鉄の約2.5倍の重さです。同じ金属でも、合金の種類で数%ずれます。
早見表の値は、ふつうの温度の固体の値です。合金は「SUS304」「A5052」のような記号まで合わせて比べてください。
比重とは? 簡単にいうと?
比重とは、ものの重さが、同じ体積の水の重さの何倍かを表す数です。
たとえば鉄の比重が約7.9なら、同じ大きさの水の約7.9倍の重さです。比重には単位がありません。
比重が1より大きいものは水に沈み、1より小さいものは水に浮きます。金属のほとんどは、水に沈みます。
英語では specific gravity といい、SG と略すことがあります。密度は density です。
比重と密度の違いは?
密度は1cm³あたりの重さ(g/cm³)で、比重は水と比べた倍率です。
| 密度 | 比重 | |
|---|---|---|
| 何を表すか | 決まった体積の重さ | 水の何倍の重さか |
| 単位 | g/cm³・kg/m³ など | なし |
| 基準 | なし | 4℃の水 |
| 鉄の場合 | 約7.87 g/cm³ | 約7.87 |
水の密度は、4℃で約1 g/cm³ です。そのため、g/cm³ で表した密度と比重は、ほとんど同じ数になります。
ちがいは小数4桁目より先だけです。金属の重さの計算では、同じ数として扱ってかまいません。
比重の基準はなぜ4℃の水?
水は約4℃のときにいちばん重く(密度が大きく)なるため、比重の基準に使われます。
| 温度 | 密度 (g/cm³) | メモ |
|---|---|---|
| 0℃ | 0.99984 | 0.01℃の値 |
| 4℃ | 0.99997 | いちばん重い(比重の基準) |
| 10℃ | 0.99970 | |
| 20℃ | 0.99821 | |
| 25℃ | 0.99705 | |
| 30℃ | 0.99565 |
出典: NIST Chemistry WebBook「Thermophysical Properties of Fluid Systems」(水、1気圧)
水の密度は、温度が上がると少しずつ小さくなります。20℃では、4℃より約0.2%軽くなります。
金属の比重表の多くは、ふつうの温度で測った密度をもとにしています。この差は、ふだんの計算ではほぼ無視できます。
比重と密度の単位はどう換算する?
g/cm³ の値を1,000倍すると kg/m³ です。Mg/m³・t/m³・kg/L とは同じ数です。
| 単位 | g/cm³ の値に掛ける数 | どこで見るか |
|---|---|---|
| g/cm³ | 1 | 理科の本・金属の一覧表 |
| Mg/m³・t/m³ | 1 | JIS・業界団体の資料 |
| kg/L | 1 | 液体・塗料の資料 |
| kg/m³ | 1,000 | SI 単位。設計の計算・海外の資料 |
| g/mm³ | 0.001 | CAD の材料設定 |
| kg/mm³ | 0.000001 | CAD の材料設定 |
| kg/(mm·m²)(基本質量) | 1 | 鋼板のカタログの質量表 |
出典: 単位の定義(1 m³=1,000,000 cm³、1 L=1,000 cm³、1 cm³=1,000 mm³)
1m³は1,000,000cm³で、1kgは1,000gです。そのため、g/cm³ から kg/m³ へは1,000倍になります。
CAD の材料設定では、g/mm³ や kg/mm³ を使うことがあります。入力する単位を間違えると、重さが1,000倍ずれます。
鋼板のカタログの「基本質量 kg/(mm·m²)」は、厚さ1mmで1m²の板の重さです。数は g/cm³ の密度と同じになります。
金属の比重一覧(純金属)は?
純金属の比重は、オスミウムとイリジウムが約22.5で最大です。最小はリチウムの約0.5です。
| 金属 | 密度・比重 (g/cm³) | 密度 (kg/m³) | メモ |
|---|---|---|---|
| オスミウム | 22.57 | 22,570 | この表でいちばん重い |
| イリジウム | 22.42 | 22,420 | |
| 白金(プラチナ) | 21.45 | 21,450 | |
| 金 | 19.32 | 19,320 | タングステンとほぼ同じ |
| タングステン | 19.30 | 19,300 | |
| タンタル | 16.65 | 16,650 | |
| 水銀 | 13.55 | 13,550 | 常温で液体 |
| パラジウム | 12.02 | 12,020 | |
| 鉛 | 11.35 | 11,350 | |
| 銀 | 10.50 | 10,500 | |
| モリブデン | 10.22 | 10,220 | |
| ビスマス | 9.747 | 9,747 | |
| 銅 | 8.960 | 8,960 | |
| ニッケル | 8.902 | 8,902 | |
| コバルト | 8.900 | 8,900 | |
| 鉄(純鉄) | 7.874 | 7,874 | 鋼(はがね)の計算は7.85 |
| スズ | 7.310 | 7,310 | |
| クロム | 7.180 | 7,180 | |
| 亜鉛 | 7.133 | 7,133 | |
| チタン | 4.540 | 4,540 | 製品の資料では4.51 |
| アルミニウム | 2.699 | 2,699 | |
| ベリリウム | 1.848 | 1,848 | |
| マグネシウム | 1.740 | 1,740 | アルミの約3分の2 |
| ナトリウム | 0.971 | 971 | 水より軽い |
| カリウム | 0.862 | 862 | 水より軽い |
| リチウム | 0.534 | 534 | この表でいちばん軽い |
出典: NIST「X-Ray Mass Attenuation Coefficients」Table 1(米国国立標準技術研究所、元素の密度。温度の記載なし、一部は公称値)
値は NIST の元素の表のものです。表には温度が書かれておらず、一部は代表の値とされています。
純金属の値と、製品(合金や工業用の金属)の値は、少しちがいます。チタンは、表では4.54、製品の資料では4.51です。
鉄も、純鉄は7.874ですが、鋼材の重さの計算には7.85を使います。製品の重さは、あとの合金の表で計算します。
金属の比重ランキングで、重い順と軽い順は?
重い順の上位はオスミウム・イリジウム・白金です。軽い順はリチウム・カリウム・ナトリウムです。
金属の比重の重い順は?
| 順位 | 金属 | 密度・比重 (g/cm³) | メモ |
|---|---|---|---|
| 1 | オスミウム | 22.57 | この表でいちばん重い |
| 2 | イリジウム | 22.42 | |
| 3 | 白金(プラチナ) | 21.45 | |
| 4 | 金 | 19.32 | タングステンとほぼ同じ |
| 5 | タングステン | 19.30 | |
| 6 | タンタル | 16.65 | |
| 7 | 水銀 | 13.55 | 常温で液体 |
| 8 | パラジウム | 12.02 | |
| 9 | 鉛 | 11.35 | |
| 10 | 銀 | 10.50 |
出典: NIST「X-Ray Mass Attenuation Coefficients」Table 1(米国国立標準技術研究所、元素の密度。温度の記載なし、一部は公称値)
1位のオスミウムと2位のイリジウムの差は、1%もありません。資料によっては、順番が入れかわることもあります。
白金・金・タングステンは、どれも約19〜21です。同じ大きさの鉄と比べると、約2.5〜2.7倍の重さです。
水銀は常温で液体の金属ですが、鉛や銀より重い金属です。
金属の比重の軽い順は?
| 順位 | 金属 | 密度・比重 (g/cm³) | メモ |
|---|---|---|---|
| 1 | リチウム | 0.534 | この表でいちばん軽い |
| 2 | カリウム | 0.862 | 水より軽い |
| 3 | ナトリウム | 0.971 | 水より軽い |
| 4 | マグネシウム | 1.740 | アルミの約3分の2 |
| 5 | ベリリウム | 1.848 | |
| 6 | アルミニウム | 2.699 | |
| 7 | チタン | 4.540 | 製品の資料では4.51 |
| 8 | 亜鉛 | 7.133 |
出典: NIST「X-Ray Mass Attenuation Coefficients」Table 1(米国国立標準技術研究所、元素の密度。温度の記載なし、一部は公称値)
リチウム・カリウム・ナトリウムは、比重が1より小さく、水より軽い金属です。
ただし、この3つは水と激しく反応するため、ふだんの材料には使いません。
ふだんの材料に使う金属で軽いのは、マグネシウム・アルミニウム・チタンです。
比重が1より小さい金属は、水に浮きます。表の上の3つだけが、それにあたります。
「比重 軽い 金属」で調べるときは、水と反応する金属と、材料として使う金属を分けて見てください。
金に比重が近い金属は?
金に比重が最も近い金属はタングステンで、金が19.32、タングステンが19.30です。
2つの差は、0.1%ほどしかありません。重さと大きさだけでは、金とタングステンを見分けにくいということです。
ほかに金に近いのは、白金(約21.5)と、タンタル(約16.7)です。どちらも金とは2以上の差があります。
比重は、金属を見分ける手がかりの1つです。ただし、比重だけで本物かどうかを決めるのは難しい場合があります。
合金の比重は、なぜ幅がある?
合金の比重は、混ぜる元素の種類と量で変わります。同じステンレスでも、1つには決まりません。
重い元素を多く混ぜれば重くなり、軽い元素を混ぜれば軽くなります。たとえばアルミに亜鉛を加えた7075は、純アルミより重くなります。
そのため、合金の値は「鋼種・合金番号」ごとに書かれます。この記事の表も、記号ごとに1行ずつ載せています。
ステンレスの比重はどのくらい?
ステンレスの比重は約7.7〜8.0で、SUS304は7.93、SUS430は7.70です。
| 材料 | 密度・比重 (g/cm³) | 密度 (kg/m³) | どんな材料か |
|---|---|---|---|
| 一般構造用圧延鋼材 SS400 | 7.85 | 7,850 | 普通鋼(炭素鋼) |
| ステンレス SUS316 | 7.98 | 7,980 | モリブデン入りのオーステナイト系 |
| ステンレス SUS304 | 7.93 | 7,930 | オーステナイト系(18-8) |
| ステンレス SUS410 | 7.75 | 7,750 | マルテンサイト系 |
| ステンレス SUS430 | 7.70 | 7,700 | フェライト系(磁石につく) |
出典: JFEスチール「JFEのステンレス薄鋼板」カタログ(物理的性質の表。SUS の密度は JIS の基本質量)
値はメーカーのカタログのもので、JIS で決められた「基本質量」と同じ数です。
ニッケルを含むSUS304・SUS316は、炭素鋼より少し重くなります。SUS430・SUS410は、炭素鋼より少し軽い値です。
SUS304は、鋼(SS400)より約1%重いだけです。ほぼ同じ重さと考えてかまいません。
鉄の比重は7.85? 7.87?
鋼材の重さの計算には7.85を使い、純鉄の比重は7.874です。
鋼材は、鉄に炭素などを加えた合金です。鋼板のカタログでは、普通鋼の密度を7.85としています。
kg/m³ で書くと、鋼材は7,850 kg/m³ です。「鉄の比重は7850?」と聞かれたら、kg/m³ の値だと考えます。
アルミの比重はどのくらい?
アルミの比重は約2.7で、合金では2.66〜2.8ほどです。
| 材料 | 密度・比重 (g/cm³) | 温度 | どんな材料か |
|---|---|---|---|
| アルミ 7075 | 2.8 | 20℃ | 超々ジュラルミン(亜鉛入り) |
| アルミ 2024 | 2.77 | 20℃ | ジュラルミン系(銅入り) |
| アルミ 3003 | 2.73 | 20℃ | マンガン入りの板材 |
| アルミ(純度99.5%) | 2.71 | 20℃ | 普通純度のアルミニウム |
| アルミ 1050・1060・1070 | 2.7 | 20℃ | 純アルミ系 |
| アルミ 6063 | 2.69 | 20℃ | サッシなどの押出材 |
| アルミ 4032 | 2.68 | 20℃ | ケイ素入り |
| アルミ 5052(A5052P-H34) | 2.68 | 記載なし | マグネシウム入りの板材 |
| アルミ 5182 | 2.66 | 20℃ | マグネシウムが多い板材 |
出典: 日本アルミニウム協会「アルミ材料の諸特性データベース 3. 物理的性質」(表1・表2、20℃) / 日本アルミニウム協会「建築・土木 アルミ建材ガイド 1.特長」(表2 標準的な物理的性質)
日本アルミニウム協会は、ふつうは合金の種類に関わらず2.7を使う、としています。細かい差が問題になるときだけ、表の値を使います。
マグネシウムの多い5182や5052は軽くなります。銅や亜鉛の入った2024や7075は重くなります。
銅と真鍮(黄銅)の比重はどのくらい?
銅の比重は約8.9〜9.0、真鍮(黄銅)は亜鉛を含むため約8.5です。
| 材料 | 密度・比重 (g/cm³) | 温度 | どんな材料か |
|---|---|---|---|
| 純銅(伸銅品) | 8.93 | 20℃ | 伸銅品データブックの値 |
| 丹銅 C2200 | 8.80 | 記載なし | 銅89〜91%・残りは亜鉛 |
| 黄銅(真鍮)C2600 | 8.53 | 記載なし | 銅68.5〜71.5%・残りは亜鉛 |
| 黄銅(真鍮)C2680 | 8.47 | 記載なし | 銅64〜68%・残りは亜鉛 |
出典: 日本銅センター「銅の特徴:物理的性質・機械的性質」(伸銅品データブックより、20℃) / 古河電気工業「黄銅(条)」の物理的特性
黄銅は、銅と亜鉛の合金です。亜鉛は銅より軽いので、亜鉛が多い黄銅ほど比重が小さくなります。
真鍮は、銅より約5%軽い金属です。見た目が似ていても、同じ大きさなら銅のほうが重くなります。
快削黄銅(C3604)と C2801 の値は、一次資料で確かめられませんでした。そのため表に入れていません。
チタンの比重はどのくらい?
チタンの比重は約4.5で、64チタン(Ti-6Al-4V)は4.43です。
| 材料 | 密度・比重 (g/cm³) | どんな材料か |
|---|---|---|
| チタン(工業用の純チタン) | 4.51 | 製品の値 |
| チタン合金 Ti-6Al-4V | 4.43 | 64チタン |
出典: 日本製鉄「チタン」カタログ(T001、技術資料「物理的性質比較」)
チタンは鉄の約6割の重さで、アルミの約1.7倍の重さです。軽さと強さのつり合いがよい金属です。
硬さの比べ方はモース硬度の一覧にまとめています。
金属の重さはどう計算する?
金属の重さは「体積×比重」で求め、cm³ と g/cm³ で計算すると重さが g で出ます。
| 形 | 体積の式 | 重さ(kg)の式 |
|---|---|---|
| 板 | 厚さ×幅×長さ | 厚さ(mm)×幅(m)×長さ(m)×比重 |
| 丸棒 | 円周率×半径×半径×長さ | 直径(cm)×直径(cm)×0.785×長さ(m)×比重÷10 |
| 角棒 | 一辺×一辺×長さ | 一辺(cm)×一辺(cm)×長さ(m)×比重÷10 |
| パイプ | 外の円の体積−内の円の体積 | 外径の丸棒−内径の丸棒 |
板の式は、基本質量の考え方です。厚さ1mm・1m²の板は、比重と同じ数の kg になります。
丸棒の0.785は、円周率を4で割った数です。直径から円の面積を出すときに使います。
金属の重さの計算例は?
板・サブロク板・丸棒の重さを、主な6つの材料で計算すると、次の表のとおりです。
| 材料 | 比重 (g/cm³) | 板 3×1000×2000mm | サブロク板 1mm厚 | 丸棒 直径20×長さ1000mm |
|---|---|---|---|---|
| アルミ A5052 | 2.68 | 16.08 | 4.48 | 0.84 |
| チタン合金 Ti-6Al-4V | 4.43 | 26.58 | 7.41 | 1.39 |
| 鋼 SS400 | 7.85 | 47.10 | 13.12 | 2.47 |
| ステンレス SUS304 | 7.93 | 47.58 | 13.26 | 2.49 |
| 黄銅 C2600 | 8.53 | 51.18 | 14.26 | 2.68 |
| 純銅 | 8.93 | 53.58 | 14.93 | 2.81 |
出典(5件)
サブロク板は、3尺×6尺(914×1,829mm)の板です。表の値は、厚さ1mmのときの重さです。
厚さが2倍なら、重さも2倍になります。同じ寸法なら、アルミの板は鋼の板の約3分の1の重さです。
実際の製品は、寸法の誤差やめっき、角の丸みで重さが少し変わります。見積もりの目安に使ってください。
板の重さの計算方法は?
板の重さは「厚さ(mm)×幅(m)×長さ(m)×比重」で、kg で出ます。
たとえば SS400 で、厚さ3mm・幅1m・長さ2mの板を考えます。3×1×2×7.85で、約47kgです。
単位をそろえれば、どの金属でも同じ式です。比重だけを、表の材料の値に入れかえます。
丸棒の重さの計算方法は?
丸棒の重さは「直径(cm)の2乗×0.785×長さ(m)×比重÷10」で、kg で出ます。
直径20mmは2cmです。SUS304で長さ1mなら、2×2×0.785×1×7.93÷10で、約2.5kgです。
丸棒の重さは直径の2乗に比例するので、直径が2倍になると重さは4倍になります。
比重はどうやって測る?
比重は、空気中と水中で重さを量って求めます。式は「空気中の重さ÷(空気中−水中の重さ)」です。
水中に沈めると、押しのけた水の重さの分だけ軽くなります。この軽くなった分が、同じ体積の水の重さです。
たとえば空気中で100g、水中で90gなら、100÷10で比重は10です。
ただし、中に空洞があると比重は小さく出ます。めっきのように表面だけ別の金属でも、見分けにくくなります。
金属の比重でよくある質問は?
鉄の比重は kg/m³ でいくつ?
鋼材の計算に使う値は7,850 kg/m³、純鉄は7,874 kg/m³ です。
g/cm³ の値を1,000倍すると、kg/m³ になります。
アルミは鉄の何分の1の重さ?
アルミは、鋼(SS400)の約3分の1の重さです。
純アルミの2.699を鋼の7.85で割ると、約0.34になります。アルミ合金でも、ほぼ同じです。
ステンレスは鉄より重い?
SUS304は鋼(SS400)より約1%重く、SUS430は約2%軽い値です。
どちらも差はわずかで、重さの計算ではほぼ同じと考えてかまいません。
チタンはアルミより重い?
はい。チタンはアルミの約1.7倍の重さです。
ただし、鉄と比べると約6割の重さです。強さのわりに軽い金属です。
比重が一番重い金属は?
NIST の表では、オスミウムが22.57で一番重い金属です。
2位のイリジウムとの差は1%未満です。資料によって、順位が入れかわることがあります。
熱の伝わりやすさも比べられる?
金属ごとの熱の伝わりやすさは、熱伝導率の一覧で比べられます。
同じ表の形で、純金属と合金の値を載せています。溶ける温度は、金属の融点一覧で比べられます。
出典
- X-Ray Mass Attenuation Coefficients, Table 1(NIST 米国国立標準技術研究所、元素の密度)
- JFEのステンレス薄鋼板(JFEスチール カタログ、物理的性質の表)
- ステンレス冷延鋼板 カタログ S008(日本製鉄、質量表の基本質量)
- アルミ材料の諸特性データベース 3. 物理的性質(日本アルミニウム協会)
- アルミ建材ガイド 1.特長(日本アルミニウム協会、表2)
- 銅の特徴:物理的性質・機械的性質(日本銅センター)
- 黄銅(条)(古河電気工業)
- チタン カタログ T001(日本製鉄、物理的性質比較)
- Thermophysical Properties of Fluid Systems(NIST Chemistry WebBook、水の密度)